実録目次


『新入社員の呟き 下半期 実録 〜壱〜』

そう簡単に会社を辞めてはいけません。でも、無理もいけません。選ぶのはあなたです。

  • 8月31日の場合 朝、下井草駅プラットホームにて
  • 8月31日の場合 おばあちゃん
  • 9月4日の場合  Mr.平凡の逆襲2
  • 9月4日の場合  Mr.平凡ノ逆襲、本気で。
  • 9月16日の場合 いくるちっく




  •  19980831 朝、下井草駅プラットホームにて

     喫煙所を通り過ぎた
     そんな俺の老け顔
     サラリーマンやってるけど
     流行りでもない
     車内で新聞紙開いても
     What's new?な気分にならない
     ただ、流れる窓の外を見て
     そして、流れの中に俺がいる




     19980831 おばあちゃん

     僕は会社へ行くとき、いつも大井町で会うおばあちゃんに「おはようございます」
     おばあちゃんも勿論「おはようございます」
     「おはようございます」の言い易い顔、二人ともしているのかな。
     「おばあちゃん」というと夏かな。

     夏 そうめん おばあちゃん
     冬 みかん おばあちゃん

     おばあちゃんは季語だ。




     19980904 Mr.平凡の逆襲2

     特に何を述べるという事もない。
     ただ、世の中を危惧するだけ。

     通勤列車。メンマ臭い。タバコ臭い。
     「はい、すみません」と窓を開ける。
     やっぱ、フレッシュエアー必要だもんね。◎と。
     しばらくすると、窓を閉める男一人。
     「なんで、そうするかなー」
     咳き込む女性。ハンカチを口に当てる俺。
     そんなイライラ。

     そして、世の中が物騒だという事を思い出してみる。
     「あー、俺みたいなヤツが、人を簡単に殺してしまうのかなー。」

     多分、今の俺が性的に満たされていたら、そんなことも考えることはないんだろう。
     ただ、神経質になっているんだ。

     性欲は依然としてある。
     「誰かケツ貸してくれよー」
     そう品川の階段を上りながら、叫んでみる。

     サラリーマンでいることの必要性?
     いっそのこと、海外にでも飛ばされて、
     そこで必死に生きた方が幸福かも。

     どこに幸せがあるのかなんてわからない。
     何が幸せかなんてわからない。

     大井町。コンビニでいつも通り水を買って飲む。
     「水だ」と思った。
     水のある所に行こう。
     そして、光のあたる場所へ行こう。
     微笑みのある所へ、、、




     19980904 Mr.平凡ノ逆襲 本気で。

     まぁ、どうでもいいんだけどさぁ。
     君もそう思うだろう?
     水を飲んでも飲んでも、喉の渇きは癒えることはない。
     何をやっても、限がないのさ。
     どんなに、ペース飛ばして、働いても、
     何人の女と寝ようとも、終わることは、ない。
     限がないっていうのは、そういうことさ。

     サディスティックとマゾキスティックの融合。
     そんな両性を持つ俺にとっては、
     サイクルをクルクル回ることしか出来ない。
     あー、線路は続くよ、どこまでも。
     そんな虚しいことはない。

     結論はないさ。ただ、まぁ、そんなところかな。




     19980916 いくるちっく

     つまらないことを話すのはやめよう。
     「人はそれぞれ理屈を持っている。
     昼休みに歯磨きをする理屈。
     空を眺める理屈。」とか何とか。

     今日はいい天気だ。なにも、難しいことは考えたくはない。
     出来れば、瞳をいつまでも空と雲の編み目の中で泳がせていたい。

     少年の心っていうのは、自然に青年の心となるんだなぁ。
     そして、歳を重ねながらも、何も変わることはないんだなぁ。

     いつまでも空を眺めていたい理屈は、
     いつまでも空を眺めていた少年の感性かな。
     それがただ、瞳を泳がせて、もっと泳がせたい青年の感性。

     そんな理屈。やっぱり、つまらなかった、、、かな。




    僕、真面目です。仕事大好きです。頑張ります!。。。。。


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