調べ 花びら
桜が散って一気に窮地に立たされた気分だ
それでも雨の音が僕を癒すのは
やさしい一瞬一瞬の奏でが繰り返されるから
あなたの温かく潤んだ瞳、輝きが鮮やかに蘇る
そんなに見つめてくれるのかい?
何もしてあげられなかった僕に向けて
やわらかく花びらが舞い落ちる
もっとあなたを包みこむことができたなら
今はただ 淡い色が無数に広がる小径しか思い出せない
沢山の思い出が僕の体を繋ぎとめる
それでいて あなたの体を確かめることはできない
ましてやあなたが見せようとしなかった心なんて
風が囁き始める 次第に言葉を持って吹きつけて来る
あんなに沢山降り積もった花びらも
夜が明けたら 跡形もなく消え去っているはず
未練がましい僕の心も そうであったなら
何もかも忘れてしまえるのなら
どんなにか楽になれることだろう
title & lyrics by aokimasato
作詞 あおきまさと