王様になろう! 浴衣・はっぴ編
僕達は歌った。歌って踊って楽しんだ。団扇片手に楽しんだ。音に揺れ、歌を綴った。僕達は歌った。
夏の風景。ある島での出来事。昔読んだ「しろばんば」の風情。すべてが絡み合い溶け合って、昔と今、和と洋が溶け合って、素直と作為も相まって、なんだか、ただ全力で時間を駆け抜けた。
この日の出来事はこの日にしか見れないだろう。ステージに立った僕らでさえ、僕らのステージがどう写っていたのか、何をもたらしていたのか、どんな光を発していたのか、なんて想像できない。ただ、僕らは気持ち良くステージを突っ走った。そう。それはつまり、王様になる者が辿るべき道だったのだ。20020819 1:00am