渋谷喫茶SMiLEライブ
渋谷へ。初めて演奏するお店:喫茶SMiLE。渋谷っていう街について考えてみる。というか、思い出してみる。そんなに足繁く赴いたことがないからか、体に馴染まない街、と臆病になってしまうことが多かったんだけど。
コスパが悪いとか人工的であるとかそういうったことを超えて、もうちょっと冷静になって考えてみた。何か見落としているのでは?と。悪い部分ばかりフォーカスするのではなくて、実はよい要素もあったよな、と振り返る。
お店に着く頃には、結論が出た。「交感神経が上がる街」「高揚感」=>ドラマが生まれやすい。ざっくりと。そう。渋谷はちょっと緊張感が出る。それは雑多な人混みにおける警戒心からも来ている。二十代の頃の記憶を辿ると、何かしら人間関係が展開したり、異質なものを吸収した、と思う。それは「新鮮!」というものではなく、また自分にしっくりくるものではなかったけれど、また別の次元の物質というか感性が渋谷にはあって。まぁ、当然ですね。あれだけ人が密集しているんだから、自然の摂理からは程遠いものがあちらこちらで生まれる訳です。それが故に意外な展開が生まれたり(それは男女でいえば恋。まぁざっくりと出会い)する。
お店近くの路上でバナナとブドウを食べて腹拵えをしてから、SMiLEにてリハーサル。店長がミキサーのつまみをいじってくれて。あれ? 音がいい。
話は変わるけど、時たま音のバランスが悪いと文句を言う人がいる。でも、それって出音の問題だよな~って思う。歌う人の声質だったり、音を出す人の指のタッチだったり。曲調にもよるし。このところ僕の曲を聴いて貰う機会が多いので感想も多く頂く。大概がメリハリ感がない、という点。それもそのはずで、そもそも僕がライブでやりたいことは盛り上がることでもなく、起承転結を求めているのでもなく、単にメロディーと歌声を聴いて貰うという点に絞っているから。そうなると単調に聞こえるかもしれない。結局ひとりで弾き語りする際のスタイルとして、何を打ち出したいのか?!に係ってくるよな~と思う。そのステージそのものでお客さんに幸せになって欲しいのか、満足して欲しいのか、喜んで欲しいのか(←それぞれ異なる)、はたまた、そういうのも有り=>そういう生き方も有りよね、とか、それが青木さんなのね、とか、何かよくわからないけどよかった、とか。
この晩は、ついこないだの自主企画イベント【あの夏はエバーラスティングゴーン】で用意していたもののノリというか流れで演奏しなかった「ディファレンス」「シルエット」「Popcorn Cycling」他2曲を中心に全7曲。毎回思うことはステージに上がっている最中に自分の耳に聴こえてくる内容は辟易としてしまうのだけど、あとで音源を聴くと悪くない、ということ。これはどういうことなのかな、と。それにも理由は幾つかあるけれど。ひとつは出音やミキシングの具合。もう一つは生と録音物の違い。かと思う。前者は当然ながらお客さんに聴いて貰うための演奏であって、ステージ側はその演奏のクオリティーを上げるための音。後者はよくも悪くも生の方が個性が出る、ということ。かな、と。 この晩は、対バンの方々とも交流できて楽しいものだった。月曜の晩から夜更かししてしまう程。かなり職場でグッタリだったのだけど、イベント終了した頃から元気が出てきた(笑) さすが交感神経が昂る街だな、と。
【Live to Love, Love to Live】 2016.9.17 10:17
ステージ映像は準備でき次第、公開致します。