実録目次


『新入社員の呟き 下半期 実録 〜肆〜』

苦しかったり虚しくなったり。でも、そういう感情を持っていられるうちが花です。
何の感覚も持てなくなった時、、、プラットフォームから落ちないように気をつけましょう。

  • 10月29日の場合 山手線は消えない
  • 10月31日の場合 僕を通り過ぎていって人達 PART・
  • 11月25日の場合 月末発狂クラシカル
  • 11月25日の場合 逃げ出したい!
  • 11月26日の場合 朝、下井草カラス。夜、品川カオス。




  •  19981029 山手線は消えない

     山手線は消えない
      山手線は消えないんだ
       だって回っているから
        君に対する気持ちと同じさ
         いつも、から回り、、、。




     19981031 僕を通り過ぎていって人達 PART・

     錆の臭い(におい)がした。○○○は3つの紙袋とビニール袋を置いて澄ましている。
     「くせえ」「くせえよ」「クサッ」そんな声が辺りから聞こえてくる。

     大崎終点でやむを得なく降りた。茶色い△△△がいかにも△△△らしく横揺れで歩いている。
     多分、臭い(くさい)んだろうと思う。
     臭い-----「馴れてしまえばそんなの、どうってことない」
     そんなのはウソだ。
     いつまでも臭いと思える臭さだってある。

     僕は前にも一度この臭さを嗅いだことがある。車内で倒れている老人。死んだも同然だ。
     痩せ細った衰弱した体。そんな老女をみたら誰だって関心は持つ。でも、誰も彼女を起こさない。
     「すみません。ちょっと座りますよ。」 肩を叩いて起こす。
     「ムニャ−」 寝惚け顔の彼女。そして、「しまった」と思う。
     臭くて次の駅で車両を変えた。

     ただ、それだけのことだ。ただそれだけのことで、僕は人生のことなんてこれっぽっちも語れないんだ。
     ただ、世の中には臭い人達がいる。それだけが、今、わかったこと。




     19981125 月末発狂クラシカル

     結局、段々、不幸になっていくと、君の標題の感じと似てきてしまった感がある。
     これは、さだめか否か。
     先週よりも、今週、今週よりも来週、そして、、、そんな感じでどんどん気分は重くなってくる。
     これは、さだめか否か。

     逃げ出したい。突っ走っていきたい。空を飛びたい。
     そんな壊れた俺がいるのは、どうなってしまったんだろう。
     もう、本当に何もかも終わってしまうのか?
     それとも、歴史における変革同じように、俺の中での変革期なのか?
     今夜もまた、独り夜中のオフィスにいる。もう、孤独を通り越してしまった。
     なんだか、本当にこのままではいけないと思う。

     誰もがそう思っているんじゃないか?
     「あー、幸せ」なんていつも思っている奴は、学生時代の俺みたいなチンケな野郎だ。
     「俺は幸せになりたい」
     ただ、それだけ。こりゃ、君の言ってたことと同じになってしまったなぁ。
     結局、Happay IKURUは俺自身から、どんどん遠ざかっていくのか?

     今夜は、いくつもの疑問形を投げかけてみた。

     ふるーてぃーへ 目指すは疑問系 ちゃーみー




     19981125 逃げ出したい!

     「下井草って都会ね。」
     「君は、下井草カラスの存在を知らないから、、、そんなこと言えるのさ。」
     こうして下井草カラスが登場することになる。

     下井草カラスと品川カオス。この二つは似ている。
     都会の闇に棲みついた生き物。決して誰も近づこうとはしない。

     残業を続けて2ヶ月が経つ。ちっとも仕事は減らないなー。増えるばっかし。とても理不尽だ。
     そんな生活をしている。そんな毎日を過ごしている。
     僕がNegativeなのは、その理不尽さに対するぎこちなさからくるものだろう。

     ひねくれてみたくなったり、人の目を真っ直ぐに見れなくなってしまったのは、
     逃げ出したいという気持ちからか!

     48歳の先輩。彼の夢の中で、、、。
     ”鏡の前に兄と父と私の3人が立っている。
     「オヤジ。鏡に映っていないよ。」
     オヤジは言う。「オマエも映っていないぞ!」
     オヤジはもう既に死んでいる”
     、、、そんな彼の話。

     乗り換えてあわよくば終電に乗ろうとした。プラットフォームから続く上に登る階段は暗闇。
     「ア−、真っ暗だな。あっちのプラットフォームは。」

     このところ、僕は壊れている。
     「ねぇ、みんな。一緒に壊れていこうよ。」
     こうして、僕は独りで、どんどん奈落の底へ。
     右の頬と左の頬とのアンバランス。
     ムンクの叫びは、今の僕にとっては超現実的だ。

     壊れているのは、僕だろうか、社会だろうか、世界だろうか。
     そんな都会のカオスの中でこれからもさまよい続けていくんだ。

     僕はそろそろ家路につく。
     「あっ、下井草カラス。」
     また一羽、僕の心に棲みついてきた。




     19981126 朝、下井草カラス。夜、品川カオス。

     オレはいつも「ファッ○」と言っている。
     ファ○クしたいのでもなく、フ○ックして欲しいのでもない。
     ただ、今の現状が○ァックなんだ。
     溜息も日に日に深くなってきた。深くなってきた。
     いつまで、こんな生活が続くんだろう。
     朝、下井草カラス。夜、品川カオス。
     そんな暗鬱な気分に浸っている。
     つかれた、つかれたよ。
     今は後ろ向きなオレがいるのみ。
     夢なんてものは、多分、夢で終わってしまうに違いない。
     いつものようにはうまくはいかないだろう。
     もうどうなってしまうのか。
     わからないな。わからない。




    僕、真面目です。仕事大好きです。頑張ります!。。。。。


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