～普遍性の中に優しさは存在する～
なんだか、多くの人達に有難う！！って強く言いたい時ってある。
ライブを続けていると、その数回の中に一つは自分なりの落とし穴ってあったりする。別に自分で用意していた訳じゃない。落とし穴は突然やって来るんだ。それをスランプって形容する人もいるかもしれないけど、僕は「落とし穴」だと思っている。
喉が痛い。。。そういうのはよくある事だ。だからって歌えない訳じゃない。テンションが内側からやって来ない。だからって歌えない訳じゃない。マスターベーションのし過ぎだ。だからって腹筋は絞り切るまで使い切ってやるぜ！ 指切った。だからって鍵盤叩けない訳じゃない。舌切った。だからって。だからってさぁ。
そう。何が起こったとしても「出来ない事はない」んだと思う。だから、今ここに僕は存在している。
ライブ当日に練習する自分がいる。声の出ない自分がいる。喉が痛かったりする。テンションもやって来ない。はっきし言って、今日のライブは不安だった。ほんとはこういう事書いちゃいけないようにも思う。でも、書かせてくれよ。んじゃなきゃ、俺死んじゃうよ。吐き出させてくれよ、たまにはさぁ。気遣って早死にしたくないもんね。
どんな心境であれ状況であれ、ライブ当日はコンディションを最高値に持っていく。当日の本番がコンディション＆テンションがピークに達するように自分でコントロールする。これまでに自宅リハでテンション高過ぎて涙流して感動しちゃって、本番はで～んでん駄目って事もあった。いつか載せるけど、大御所の初ライブの前日はマスターベーションしちゃって、ちょっと踊りに切れがなかった。もっと言っちゃうと、夏の納涼ライブの当日、予期せず精液が出る羽目になり、パワーダウンしたけど、でもコンディションを瞬時に高める事が出来た。雷のお陰かもしれない（そこ、笑うとこ。。。）
そう。どんな心境であれ状況であれ、僕は最高な自分で歌いたい！ あったり前だ。でも今日に関しては自信がなかった。
本番のMCの中で、ある女子高校生の話をした。荻窪駅から丸の内線で銀座まで向かう僕に、一つのテーゼを投げかけてくれたんだ。確か1st Stageのラストの方だったと思う（音源を過って消去してしまったため、実在せず）。「彼氏はやさしい人がいい」--そう言っていた彼女達は僕に何らかの精神性をもたらしてくれた事は確かだろう。「求めるのは優しさ」
僕が「普遍性」って密かに（自分の日記帳にはこの文字がうるさい程書かれているはずだ）唱え始めてもう15年くらい経つだろう。その人生軸の中で、僕は「普遍性」というものを結構遠い所に見据えて、それを「求める行為」をしてきた。しかし「普遍性」っていうのは実際は僕ら自身がすでに持っているものではないか？ すでに僕達人類は普遍性を帯びてやしないか？
そんな事を考えつつ「空が青いのは」を歌わせて貰った。夢を魅せる職業である僕らにとってあまり現実的な事を書くのはどうかと思うが、9月11日の事件の空はどうだったであろうか。。。。。3年半前の壊れていた僕の感じた空の色は？ 5年前にヨーロッパで見た清清しい世界ブルーな空は？ 6年前に見た綺麗な湖の水面と素知らぬ顔して無関係に、でも自然に同居してた白い空は？ 中学時代屋上から眺めてたどんよりとした空は？ 幼少期に感じた日曜日の午前の晴れた空は？
空の色を一言で形容する事は出来ない。でも、僕らは空が青い理由を一つ一つ識り始めている。恋愛を通してセックスを通して音楽を通して旅を通して美味しい食事や語らいを通して仕事を通して日々の悩み媚び諂い嫉妬迷い、もぉ！色々さ。そんな多くの変容する環境や感情を通して、僕らは一つ一つ識ってゆく。
僕の歌う音楽というものが果たして「普遍性」で成り得るのか。それは分からない。でも、僕の音楽を通して、みんなが自身の中に帯びている普遍性を感じてくれれば、と。そう願ってやまない。
最後に一言。今夜のステージは、きっとみんなの心が僕らを支えてくれたのだと。みんなの持っている普遍性が僕らの音楽に入って来てくれたのだと。だから歌えたのだと。有難う。そう。普遍性の中に優しさも存在する。 20020912 2:51am - 3:25am
1st Stage あおきまさと & えばやん
爪跡/Happy Color/Fly Fly Fly/三角形の歌/空が青いのは
2nd Stage あおきまさと & えばやん
Hot Milk/白熱灯と君/Lovely Tenderness/クリーム＆シロップ/Come Close To Me/Island
