空が青いのは
空が青いのは、、、と問われたら、それは君を抱きしめるしかないんだ、と。それしかないんだと感じるのは僕だけじゃないと思う。空が青いのは、、、なんていう子供じみた疑問はずうっと僕の心の中に残っていた。僕が求めているもの自体が「青い空=Sky Blue」だったりするし、でもその空っていうのは、二度と同じ様相を帯びることはない。「複雑」と言ってしまへば答えは簡単なんだけど、「複雑」という言葉で片付けるにはあまりにも空に対して失礼な気がした。
いつしか人は恋をしたり、涙したり、笑ったり、虚無感に浸ったりする。時には人を愛したり、憎んだり、存在の在り処を彷徨ったり、存在そのものが悲しかったりする。ふと見上げる季節毎の空は、、、それは僕の心そのもので、それはきっと「君の心そのもの」なのかもしれないな、と感じるようになった。
空が青いのは、、、それは、、、この曲を歌う時に僕はどこへ飛ぼうか考える。どこへ飛ぼうか。どういった色の空でどういった温度でどういった透明感で、、、。その空気を実際に肌で感じて、そして、一番重要なのは口と鼻で大きく吸うんだ。その涼しいような冷たいような空気が口から入って脳全体に行き渡った時、初めて降りる事ができる。降りてそして僕は自分の部屋の中にいるんだ。
よくベランダから空を眺めていた。よく屋上から空を眺めていた。そんな気分と同じように、僕は自分の部屋から見える窓越しの空を、一度吸い込んだ冷たい感覚を確かめながら、飛べた空一点を中心点に添えて、円を描くように世界に広がる空全体を見渡すように、歌う。
空が青いのは、、、それは僕の心そのもので君の心そのもの。だから、やっぱり、君を抱きしめるしかないんだって思ってしまう。
2002年7月1日 午前1時30分
空が青いのは Vocal あおきまさと & Guitar 片貝篤史
白熱灯と君 Vocal&Piano あおきまさと & Drums PECO