〜ヒーローインタビュー〜 下記は2004年初夏に発売予定の『from here on』に関するインタビューである。 記者:はじめまして。 あお:どうも。今日は宜しくお願いします。 記者:早速ですが、今回『from here on』はあおきさんの活動="世界ブルー"にとって初のフルアルバム ですよね。完成おめでとうございます。 あお:ありがとうございます。 記者:どうですか? 心境は。月並みな質問ですが。。。 あお:そうですねぇ〜。「やっと終わった」っていうのが正直な所でしょうかね。好くも悪くも。 記者:制作期間はどのくらいかかったんですか? あお:把握できないくらい(笑) 今回の『from here on』っていうのは、そもそも僕自身の活動している "世界ブルー"のスタートな訳でして。勿論、それ以前にも自主制作盤という形でミニアルバムは出して はいますが、本当の意味でのスタートっていうか。。確かに事実上の"世界ブルー"初のアルバム『朝』 も「始まり」っていう気持ち、これからの未来に対する期待感を込めて創ったものですけど、『朝』は どちらかというと2003年の前半のリアルタイムの心境を反映したアルバムなんですよ。 記者:アルバム『朝』は結構、非現実的な作品っていうか、ちょっと意表をつかれた感じがしましたけど。あ おきさんらしくない、というか。 あお:賛否両論ですよね。っていうか、あれは「こういうのもありでしょ?」っていう。と同時に「こういう のもありでしょ?」的なライブステージをやってて、それをリアルタイムで観に来てくれるファンの皆 さんのために創ったものだから。なので、『朝』を"世界ブルー"の入り口として聴くのは辛いかも(笑) 記者:異様に曲間の無音やピアノのサステインの緩やかすぎるフェードアウトが印象に残ってるんですけど。 あお:あの作品のお陰で、家族からは「まさと、とうとう鬱病になっちゃったの?」なんて心配されました が、その通りです(ニコ)。っていうか、結構、映画っぽいっていうか、文学的な作品なんですけど ね。ストーリー性がちゃんと存在しているし。よく「文学少女」とか「私はフランス映画大好きで す」っていう10代の女の子っているじゃないですか。まぁあんましいないけど。でもいそうじゃない ですか。学校の図書室とか美術室とか音楽室とか、そういう所謂"文系"っていうんですか? そういう 子達が求めているもの、もしくはそういう子達は共感してくれるだろうな、って思いはありますよ、 『朝』は。雰囲気とか感覚とかなんとなくとか(笑) そういう曖昧な空気感って若い人って敏感だ し。僕だって思春期の頃の方が繊細ですからね。中性的っていうか。。。大分、話は逸れましたが。。 記者:その『朝』っていうのは、ではやはり、今回の『from here on』を語る上でなくてはならない存在 っていう事でしょうか? あお:そうですね。まず『朝』で「こういうのもありでしょ?」っていう"世界ブルー"のスタンスを見せて 置きたかったし、温度とか空気とか夢とか幻とかそういう抽象的な色合いを大切にしてるんだよ、 っていうのが僕のやりたい事だし。それは今回の『from here on』でも同じだよ、っていう。 ☆☆☆編集後記☆☆☆ 初対面なのに、柔和なあおきさん。でも、当然ながら自分の作品の事について語り出すと止まらないあおきさん。作り手としての気質を垣間見ました。新作『from here on』のインタビューなのに前作の『朝』の話に移ってしまいましたが、『from here on』の魅力を紐解く鍵となっているのかもしれませんね。次回は、何故アルバムタイトルに『from here on』と付けたのか? を尋ねてみようかと思います。お楽しみに!! (文筆&構成:Picrin)
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〜ヒーローインタビュー〜 下記は2004年初夏に発売予定の『from here on』に関するインタビューである。 記者:アルバムのタイトルはどうやって付けたんですか? 月並みですけど。。 あお:一応、今回の作品は、まぁ曲によって異なるんですけど、出発点は1999年なんですよ。 記者:それはあおきさんが音楽活動を本格的に始めた年でもありますよね。 あお:そうですね。僕は変に年代別に生きる性格っていいますか(笑) それでいてコンセプトも好きなんで すけど。ほら、高校の頃に紀文体と紀年体って習いませんでしたか? あれ、僕大好きだったんです よ。古典作品を随筆とか和歌とかのカテゴリー別だとか、或いは歴史別に、どういう人がどんな作風を 作っていたか、っていうの、それを覚えるのが。まぁ日本史大好き人間だったっていうのもあります し。それよりも自分史とかも結構好きで、いついつどこどこで誰と何したっていうの、結構覚えてるん ですよね。 記者:それってちょっと恐いですね(汗) あお:そうですか? よく中学高校の友達と飲んでて「あの時さぁ〜、こんな事あったよね」って言っても みんな結構忘れててショックっていうか。僕なんて季節とか下手すれば日付まで覚えてるんですよ。 記者:女の子みたいですね。あおきさんは日記とか付けたりする人なんですか? あお:付けてましたね。今は日記っていうよりも思い付いたアイディアとか言葉をメモ帳にちょろちょろって 書いたりするだけですけどね。Web上に『私的随喜』っていう日記みたいなの書いてますけど、あれは どちらかというとコラムかなって思うし。 記者:私も拝見させて貰った事ありますけど、あれ、ばりばり日記(※『バリバリ日記』)かと思ってました よ。違うんですか? あお:違いますね。日記っていうのは、人には見せられない感情とかでしょ? 僕の『私的随喜』はどちらか というと人に伝えたい感情だったりするんです。メッセージっていうか。ナンセンスっていうか。作品 っていうか。日記を訂正するって事はないだろうけど、『私的随喜』はちゃんと文章チェックして保存 しておいて、ちょっと時間をおいてから、載せてもいいかどうか判断して、Web更新してるんですよ。 記者:そうなんですかぁ〜。面倒臭そうですね。 あお:いや、だから、『私的随喜』も作品だから、、、作ってるものなんで、、、そういうのが単に好きなだ けなんです。 記者:分かりました。では、それを踏まえて今夜からあおきさんの『私的随喜』を拝見させて頂きますね。 あお:よろしく〜♪ ☆☆☆編集後記☆☆☆ で、結局、なんで『from here on』ってタイトルになったのか、って知らずじまいに!! こんなんじゃ、この仕事クビになってしまうわ。今度はちゃんと聞き出さないと!! 次回のインタビュー、お楽しみに!! (文筆&構成:Picrin)
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〜ヒーローインタビュー〜 下記は2004年初夏に発売予定の『from here on』に関するインタビューである。 記者:アルバムのタイトルはどうやって付けたんですか? 先日も尋ねましたけど。。。 あお:そうですねぇ〜。今回の作品、全部で11曲あるんですけど、それらすべてって訳じゃないんですけど 制作開始時期は1999年なんですよ。 記者:というと、約5年間も費やした事になりますよね。 あお:そうです。デビューもしてないのに5年間もかけてどうすんだよ!って自分で突っ込んでますけど(笑) 1999年っていうと当時僕は、"大御所"というユニットで『Taste One』っていうフルアルバムを作っ てたんですね。 記者:あの笑えるユニットですか? あお:いえ。実際僕達本人は真面目でしたよ。あのユニット。ライブで笑って貰ったり驚いて貰っているの は単に表の顔です。それが一番伝わり易いから。だって、「"大御所"の売りって何?」ってねぇ〜(笑) 「楽曲の好さ」とか「歌詞の秀逸さ」をライブでアピールできる力量持ち合わせていませんでしたか ら。当時、僕も相棒のYotsyも楽器出来ませんでしたから(苦笑) 記者:それは意外ですよね。あおきさんはここ数年鍵盤弾き語りとかしてらっしゃいますよね。てっきり 昔っからライブやってるかと思っていましたよ。 あお:ライブ活動はようやく3年経ちますが、まだまだですよ。大御所で初ライブやって、即活動停止になっ て、で、初ソロライブやった訳ですが、その時鍵盤で弾けたのは「クリーム&シロップ」と「年の瀬」 だけでしたよ。しかも、「年の瀬」なんかやっとこさ練習しまくってレパートリーにできた曲。で、 次の月のライブには「爪跡」と「Beautiful Crying」を加えたりして、徐々にレパートリーを増やし ていきました。 記者:今度のライブは、ベース弾き語りって聞いてますけど。 あお:そうですね。もともと求める音像として「ベース音がないと音楽じゃない」っていう節があったんです よ。だから、鍵盤弾き語りの時も、左手はベースのつもりで出来るだけ重く弾いていたまででして。 記者:あおきさんのピアノはギターっぽいとかってよく聞かれますもんね。 あお:まぁ、、、弾いてるっていうか叩いてるって感じですけどね。僕の行きつけの"BANGS"っていう美容 室があるんですけど、辞書で引いてみたら、「鍵盤を叩く」みたいな事が書いてあって、「あぁ〜、 じゃあ僕の演奏スタイルはBANGSだな」なんて勝手に頷いている節もあります。 記者:ところで、『from here on』のタイトルについてですが。。。 あお:ああ。。。まぁ、ゆっくりいきましょうよ。まだこれからですから。フロームヒアーオン!! なんてね(笑) ☆☆☆編集後記☆☆☆ 次回は話題を変えて、攻めてみる事にします。。。いつか語ってくれるでしょう。。。 あおきさん、お願いしますよ。 (文筆&構成:Picrin)
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〜ヒーローインタビュー〜 下記は2004年初夏に発売予定の『from here on』に関するインタビューである。 記者:今回11曲聴かせて頂いて、1曲だけインスタルメンタルの曲がありますよね。「Your Love is Over, Your Game is Over」 意味深なタイトルですけど。 あお:この曲はもともと女声ボーカリスト用の曲で。でも、インストでも表現されてるな、って感じたし、む しろ、聴いて欲しいっていうよりも、休んで欲しい、っていう意味合いも兼ねて、11曲の真ん中の6曲 目に収録しました。 記者:白粉直しみたいな?(ニコ) あお:ですね(ニコ) 僕は自分の声は結構爽やかかな、とか思ってたりするんですけど、実際多くの人から は「癖のある声」って言われちゃう訳でして、だったら1曲くらいインストあってもいいかな、って。 そこで休んで貰おうっていう(笑) 11曲続けて僕の声を聴くのって辛いでしょ?(笑) 記者:でも、今回の作品のボーカルスタイルは、どれもあおきさんの声なんですけど、質感がそれぞれ出てま すよね。別に変に声を変えている訳じゃないのに、それぞれまったく別の感じっていうか。だから飽き ないっていうか。何か意識した点とかあります? あお:いえ。単に歌った年代がバラバラっていう(笑) 一番古いので「クリーム&シロップ」 まだパソコ ン買う前、YAMAHAのMD8で試行錯誤ですべてのトラックをテイクした時期ですよ。「Make Me Happy」もボーカルはMD8時代に勢いでやった作品ですね。 記者:「クリーム&シロップ」はライブヴァージョンとは違って、テンポ感が可愛いですよね。 あお:そうですね。ライブでは僕の男としての感情を移入させているけど、こっちでは懐かしい感じ、「君と 3yearsも経ったよ〜♪」が優しく聞こえる感じ、って言えばいいのかな。ほら、どちらかというとラ イブのは「優しい心の持ち主が苦しい気持ちでそのすれすれの感情を気を遣って相手に伝えてる、もし くは伝えられないから相手のいない所で一人で歌っている」姿をお客さんに観て貰う感じじゃないです か? 記者:すみません。そこまで意識してなかったもので。でも、アルバムヴァージョンの方が伝わる空気より優 しい感じがするのは確かですね。 あお:こないだマスタリングやってくれた成田さんは、この曲が一番しっくりくるみたいで。そのトータルの 空気感みたいな。で、会っている間に、何回も同じ事を言う訳ですよ。「俺は、このアルバムの中では クリーム&シロップが一番好きだな」みたいな事を。それはそれで嬉しい訳ですけど。で、何でかな、 ってちょっと考えて答えが分かりました。 記者:何ですか? 独占取材の立場としては嬉しいネタですね(ニコ) あお:それは、「狙って創ってない」から。「Summer Day」にしても「君が空を泳いでゆく」にしても 1999年当時に創ったものではあるけれど、歌入れは2003年、つまり『from here on』を創ろう!と 思って録った訳ですよ。作品化するにあたり、どうしても「うまく歌おう」とか「テンション高くいこ う!」とか「曲の魅力を最大限に出すぞ」とか、その意図がどうであれ、やはり何かを意識する訳です よ。そのテイクそのものが最終的に作品に反映される訳だから。でも、「クリーム&シロップ」に関し ては1999年時点での声。しかも、確かこれ、腰曲げて座って歌ってるんですよね。コーラスなんかも 音程外れまくってるし。でも、「この声質は出せないなぁ〜」って感じたので改めて歌入れはやめたん です。で、結果、成田さんには「これが一番しっくりくる」って言われる理由は、詰まる所、何の目標 も義務感もなく、ただただ歌った作品だからかな、なんて思ってたりします。 っていうか、『from here on』自体がそうやって集まった曲達なんですけどね。だから、5年もかかっ て出来たって事になるんです。友人関係みたいなもんですね。無理して作らずとも、自然に生きてれば 友達が側にいてくれる、みたいな(笑) ☆☆☆編集後記☆☆☆ あおきさんはロマンチストだなぁ〜、とつくづく感じたりします。私の単調な質問から彼なりの思い入れを話してくれるので、こちらとしては有り難い限りです。 今後はテーマを決めずに、自由に話し合う感じで、『from here on』の魅力、そして、あおきさんの魅力に迫ってみたいと思います。みなさん、お楽しみに!! (文筆&構成:Picrin)
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〜ヒーローインタビュー〜 下記は2004年初夏に発売予定の『from here on』に関するインタビューである。 記者:おはようございます。 あお:どもども、おはようございます。 記者:朝は苦手なんですか? あお:まぁ、不規則な生活なもので。早起きはしたいんですが、遅寝なもんで。 記者:最近、バイトを始められたとか。 あお:いえいえ。まだまだ不安定な生活です。正直将来に対する不安は深くなっていく一方ですよ。 記者:そんな事言わないで下さいよぉ〜♪ あおきさんらしくない! あお:そうですか? 僕は暗くて有名かと思ってたんですけど。 記者:まだ、デビューしてないので、あおきさんは無名です! あお:が、頑張ります。 記者:でも、あおきさんの曲のタイトルは面白いですよね。そもそも"世界ブルー"っていう名前も素敵☆ あお:ありがとう。素敵じゃないものやっててもつまらないですしね。そもそも聴きたい音楽を探す時って何 を手がかりにするかっていうと、中学生の頃だとやっぱり、ジャケットかタイトルか、って感じでした よ、僕は。なので、ジャケットデザインにもこだわりたいし、タイトルにも、ユニット名にもこだわる のは、アーティストとしての使命かと思うンですけどね。 記者:大御所にしてもPee-Tropsにしても新世紀ラブリネスにしても、そこから何があるんだろう? って 疑問符打ちたくなりますもんね。『おしっこのわな』の「貴族カット」とか「Sume-Pa」とかも初め はなんだ?って思いましたよ。 あお:大御所の『Taste One』も色んな意味が込められてるし、まぁ、意味のないのも多いんですけどね。 「貴族カット」はちょうど大学の卒業式の日に、当時僕はストパーかけてたんで、「あ、今の俺、貴族 カット!!」とかって思ったんですよね。流麗っていうか。まぁナルシストですよね。ちょうど総代が 壇上に上がるシーンがあったから、「総代送辞謝辞御礼♪」って訳です。でも、結構この歌詞は皮肉っ てる訳ですよ。儀式や決まり事をモチーフにしつつ、社会のティピカルな部分を。そういった、こう、 壊した部分を作っておいて、サビの「桜降〜る道〜♪」って歌謡曲っぽくなる所も、敢えてベタな訳で そこで「意味のあるものが意味がなくなる」っていうか、「諷刺がギャグで終わる」っていうか。それ が、また"博士対決"や"お茶目タクシー"に繋がる訳です。「Hug?! - 抱き合お?!」も社会諷刺の曲です からね、実際は。 記者:。。。ちょっと難しいんですが。。。 あお:すみません。。。自分の世界でした。。。せ、せかい、ぶるー。。。 記者:『新入社員の呟き 下半期』も結構、受けますよね。 あお:あれは、、、無意味の極地なんで。。。まぁ、いつかお披露目しますよ。 記者:さて、、、『from here on』ネタでもいきましょっか。デザインはどなたが担当していらっしゃるん ですか? あお:大和田さんというデザイナーの方にお願いしています。 記者:結構、あおきさんの伝えたいと思われる"絵"が出てますよねぇ〜。 あお:彼女と初めて飲んだ時、あれは確か、高円寺のダチビンっていう沖縄料理屋だったんですけど、、、観 に来てくれたライブの感想で「Island」と「Hot Milk」がいい、って言ってくれたんですよ。で、単 に爽やかではない、こう、それを貫く感情の限界点の高さ、っていうんでしょうか。うる覚えですけ ど、そんな事を語り合っていて、「この人、通じるな」って思ったのが出発点ですね。その当時はま だ、デザインできる方だとは知らずにただ飲んでた訳ですけど。WebやPostcardなど色々進めていく うちに、あ、この人ピッタンコじゃんって。ちょうどsekaiblue.comのスタートが2003年2月〜3月 でして、『from here on』の本格的な着手もこの時期だったんで、トータルな"世界ブルー"のコンセ プションは大和田さんのデザインでスタートしたいな、って感じまして、彼女に依頼しました。 ☆☆☆編集後記☆☆☆ あおきさんの最初の印象は、柔和で爽やか、かと思いきや、話しているとよく分からなくなってくる。でも、不快感はない。インタビューを続けていると何だか不思議な感覚になります。インタビューってその人の側面だけじゃなくて核心も見え隠れして、面白いなぁ〜って感じますよ。ほんとに。 (文筆&構成:Picrin)
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〜サンキュー〜 こうして僕の新しい人生が始まった。 それは、別に大きな成功を掴んだ訳でもなく、夢に描いたような生活を送っている訳でもない。 ただ、気持ちが新しいんだ。そして、僕にとっては、この「気持ち」こそが大切なものだったりする。 さて、これから何をしようか。どうやって日々を過ごそうか。 それらの事すべて、やりたい事すべてに向けて、僕は向かっていく。 今まで同様に。そして、今までよりも力強く。 サンキュー。 20040518 8:05pm
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