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  私的随喜    Private Column
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たなかりえdesign 6月に引き続き、今月もアルバム『』の特集です!


7月1日掲載「三十路Go!Go!」画像あり  7月2日掲載「♪Mornings are Closest to Dreaming♪」  7月5日掲載「あなたへ」  7月8日掲載「夕焼け」  7月12日掲載「ミュージシャンシップ」画像あり  7月20日掲載「『朝』試作品完成の模様」画像あり  7月25日掲載「作品への理解。そして、敬意」


♪三十路Go!Go!♪
遅き青春

これからやりたい事沢山あるな。生きている間にどれくらいやりたい事達成できるかな。関係ない事書いちゃっていい?

ヨッシーと創った大御所の『Taste One』はねぇ〜。57分57秒でコナゴナ。。。セリさんと創った『おしっこのわな』は25分25秒でニコニコ(笑) で、今回の『』は何だと思う? 30分55秒。。。そう。三十路Go!Go!だ! 仲川くん、おめでとう!(笑)   20030606 1:54am


遅き青春     
(photo by Aya Shibata)  
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♪Mornings are Closest to Dreaming♪


In the morning, the air is pure.
I feel tender, and want to feel you nearer.
Mornings are such precious time of the day.
Look up at the vastness of our bluest skies.
Cherish the air, the warmth and the coolness of the mornings beneath them.
See, you're no longer dreaming.
You're here with me, sharing our familiar "Morning."


English translator by Mimina
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♪あなたへ♪


朝は空気が澄んでいる。優しい気持ちになれる。一緒に歩きたくなる。朝ってそんな大切な時間、空間。。。澄みきった青い空を見て欲しい。空気や温度を感じて欲しいのです。そう。幻ではない『』をあなたと。

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♪夕焼け♪


5月下旬から始めたアルバムジャケット作業も今日でようやく終わる。アルバムの表紙をスプレー糊で貼る作業は特に重要な作業で、これいかんで、ボツになるか売り物になるかの分かれ道。マスクをして帽子をかぶってサングラス。で、ベランダに出る。通りがかりの人達は何やってるんだろう、と不思議そうに眺めるのだが、こっちも馴れたもので、どうどうとスプレー糊をかけ、大事そうにでも素早く用紙を定位置に置いて貼る。よし、後10枚、、、9枚、、、8枚、、、と時間を重ねてみると、この一ヶ月ものこの単純作業とも今日でお別れかぁ〜とちょっと懐かしい気持ちになったりする。

貼る作業を終えて、スプレー糊がへばりついた窓ガラスや物置きなどを雑巾がけする。要らなくなった広告の紙を捨て、余った用紙を部屋の中に戻して、ちょっと一服する。夕焼けがある。風が気持ちいい。あれ? そういえば、ゆっくりとこの位置から夕焼けなんて眺めた事なかったなぁ〜。いつも作業ばかりで外の景色なんて眺める余裕さえなかったのだな。

僕は数カ月もの間、僕自身の事しか考えられなかった。僕の周囲の人達の事の気持ちを考えて上げるだけの余裕はなかった。ただひたすらジャケット作りに精を出して、ひたすら僕だけを見つめていたんだ。夕焼けの景色は美しい。鳥達が鳴いている。家族の優しさ。仲間達の顔。

自分の事だけに精一杯の時、きっと、その人は何かを失っている事に気付かないのではないか? とふと思う。僕はこの数カ月間もの間、失ったものは多聞にあるだろう。それは悲しい事だけど、でも何かを成し遂げる時においては、失う事を恐れてはいけない。いや、やはり失う事は悲しい事だな。そんな想いに耽りながら、前の彼女の携帯電話の呼び出し音を口ずさみながら、『』の次は『夕焼け』かな、なんて未来を眺めてみた。

トゥ〜ルルルルル〜ル〜ル〜 トゥ〜ルルルルル〜ル〜
トゥ〜ルルルルル〜 トゥ〜ルルル〜。。。。。。

よし、そろそろ始めるか!

僕は自分の部屋に戻り、最後のカッター切り作業に取りかかった。

20030705 5:17pm
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♪ミュージシャンシップ♪
渡辺靖文様

西岡高志さん企画のイベントを観に高円寺ペンギンハウスへ赴いた。そこで、スカーフ☆カーの演奏を耳にする。そのドラムを担当しているのが渡辺靖文さんだった。色彩もあり、渋くもある彼のプレー。叩く姿に突っ走ってる感情を見てとった僕は、「忘れない」と「Love Me Yes!」を叩いて欲しいと咄嗟に思ったものだ。

2003年2月から始まった”世界ブルーレコーディング”。当初その第一弾としてアルバム『from here on』を予定していた。そして渡辺さんのプレイを聴いてから数カ月後、僕は「忘れない」「クリーム&シロップ」「花束くれない」のドラム録音を依頼し、彼は快く引き受けてくれた。

ちなみに、当時『from here on』に収録予定していた曲のラインナップは以下である。

君が空を泳いでゆく
ランデブー
Hot Milk
Summer Day
忘れない
Make Me Happy!
白熱灯と君
びいどろ
南へ賭けて
クリーム&シロップ
空が青いのは
花束くれない
戯曲
Your love is over, Your game is over
二月の冷えた唇

ほぼすべて1999年以降にやってきた僕のソロ作品で(当時は主に”大御所”、”Pee-Trops”、”Bee-Drops”、『新入社員の呟き 下半期』や『はいから三寸気分』などのSolo Conceptual Worksをやっていて、所謂、等身大の僕=ソロはおあずけになっていた。唯一、ソロという意味では2002年全般にわたり”あおきまさと&えばやん”という形でえばやんと絡みながらも僕自身を表現できたと言えよう)生楽器と打込みの半々の作品群である。

僕はどうしても、”大御所”のような打込みユニットの時は「生が欲しい!」って思ってたし、逆にここ数年のライブを通じて「もっと音響が欲しいし、等身大以上の完成された世界が欲しい!」なんてほざいていて、結局、2003年の今になってようやく、世界観を体現できる環境になった。遅すぎるよね。そう。僕の生きるスピードは遅すぎる。これじゃあ、おじいちゃんになってようやく、ってなっちゃうよ。そんなの嫌だな。

結局の所、僕の世界を体現するためには、誰かの助けが必要だ。僕はドラムもギターもベースもピアノも出来ない。「じゃあ、君何も出来ない人じゃん。ミュージシャンじゃないじゃん」って言われちゃうだろうけど、僕がやりたい形っていうのを体現できたら、人は僕をミュージシャンと見てくれるんじゃないな、と希望を抱いて今も活動している。

僕の周辺のミュージシャンに録音を頼む事もできたんだろうけど、やはり、僕としては人生は一回きりだし、そして、その僕は、メロディーや楽曲のために命を捧げているというポリシーがある。だから、その楽曲が求めているプレイヤーを探して、そして弾いて貰うようにお願いするのが、僕の使命とさえ感じている。渡辺さんは僕からすればちょっと遠い距離間のあるミュージシャンの方だったので、お願いするのに躊躇ったけど、でも頼んで好かったと思っている。「忘れない」にしても「クリーム&シロップ」にしても理想的なプレイだ。

で、順調に進んでいた『from here on』レコーディングだったけど、その合間に「境地」と「空が青いのは」を弾き語り一発録音したのがきっかけで、「これ、いいじゃん!」って事になって『』レコーディングがスタート。まったくもって僕は気分屋だ。

でもって、その『』でもオープニング曲の「Forever Last」とラストの「Ever Lasting」で、ドラムで参加して貰った。この2曲のみドラムを配したのには訳がある。それは、夢への入口と出口=現実へ、という映像空間=器を創りたかったという事と、男と女のそれぞれの「永遠」の在り方の違いに差を付けたかったからだ。

結果、「Forever Last」と「Ever Lasting」の温度差は聴いて頂いての通りだ。

彼は今現在、自身のユニット”フロッタージュ”を積極的に展開している。と同時に多岐に渡って狂人的なスケジュールで活動している。ミュージシャンの鏡だな、と思う。そういう人のプレイは絶対無駄にしたくないな。なので、出来上がったら必ず多くの方達に聴いて頂く。これ、僕の使命。

20030711 10:43pm
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♪『』試作品完成の模様♪


さて、筆者は、ある日、『』のジャケット制作をしている現場にお邪魔する事になった。あれは確か5月下旬。試作品を作っている最中だったと記憶している。今回、特別に読者に現場風景を伝えて差し上げよう! いざ!潜入☆(写真をクリック)


』が完成したよ

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♪作品への理解。そして、敬意♪


彼らの作品を聴く前には自己の世界観をとりあえず置いてから再生ボタンを押して欲しい。
彼らの作品の中に存在する世界を存分に味わうためのコツである。
そして、「それ」を味わずにこの作品を聴く事は非常に損をする事となる。
それほどに、この作品には世界が流れている。
不思議である、奇妙である、と言う奇を衒ったものでは無く、
あおき氏の中にあるものと、私の中にあるものの違和感を調和させ、
融合した世界、ちょうど国境境界線のような感覚を見せてくれる。
作品の中に込めたれたメッセージは、暖かく、涼しく、
誰もが感じた事のある身近なもので、作品の中に自分を置く事は容易である。
そして、置かれた自分と、融合した世界の中に「時間」を感じたなら、
この作品を聴く意味と、聴いた意味が発生する事だろう。

プロキシー・ミュージック・エンターテイメント 社長 辰巳象三

アルバム『』の委託販売店『Sound Market CUE』の辰巳象三様よりコメントを頂きました。
作品そのものの存在や質、意義を感じ取って頂きとても嬉しいです。
大変感謝するとともに、掲載させて頂く事に致しました。
なお、今回のタイトルはあおき自身からの感謝の気持ちを素直に表したものです。
最後に、『Sound Market CUE』の鈴木様。細やかな配慮ありがとうございます。

『Sound Market CUE』
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