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大御所二人が絶対的信念を込めて創った力作!      
『Taste One』は果たして本当にTaste Oneに成りえたのか?!
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8月1日掲載分 大御所談義「1999年の夏」画像あり  8月2日掲載分 大御所談義「大御所の歩み 詳しく」  8月3日掲載分 大御所談義〜Album『Taste One』構想〜  8月5日掲載分 大御所談義「Play Back!」音源あり  8月7日掲載分 大御所談義「成功物語」音源あり  8月8日掲載分 大御所談義「南の島にて」画像あり  8月10日掲載分 大御所談義「色恋沙汰Satisfaction」音源あり  8月11日掲載分 大御所談義「愛人No.9」音源あり  8月12日掲載分 大御所談義「Challenger」音源あり画像あり  8月14日掲載分 大御所談義「Let Me Go!」音源あり  8月15日掲載分 大御所談義「Lockin' My Baby」音源あり画像あり




 ♪1999年の夏♪

 『Taste One』。。。この作品は何とも形容し難い。二人のテンションが最も高い部分で絡み合い、格闘し、苦しんだ時期。そしてすべてを未来へ向けての前向きな原動力と信じて作業に打ち込んだ作品。僕にとっては会社を辞めてから本腰を入れた初作品で、とても思い出深い。「1999年の夏」何かが起こると信じて止まなかった二人の息吹が感じられる。


元気
元気


20010603 5:55pm
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 ♪大御所の歩み 詳しく♪

☆はじめに☆

 さて、今回はライナーノーツは書かないぞ、と決めていたのですが、そうもいきません。書きたいのです。それが素直な心境。また、大御所なるユニットをもっと深く知って貰って戴いた方が更に楽しめるのではないかと思い、数少ない音友達のみに限定して筆をとります。


☆大御所の歩み 詳しく☆

 大御所の『Taste One』、ここに至るまでは長い道のりがあります。大学時代の語学友である吉田孝臣君とは街ブラ友達でもあり、レポートを一緒に書けば(専攻=経営)何故か評価は高く、“Yotsyと一緒にやればうまくいく”という青木の思い込みはここから芽生えたのでしょう。

 学生時代に作った彼との関連曲は大御所前身のDroonsの「僕はドロ〜ン」(SOUND 56K)(1994年2月)。これは、共通の友人であったO君をモデルにおふざけで作ったものです。今回挿入曲の「成功物語」「Dedicated to O」(O君に捧げる歌)は、その後吉田君が「僕はドロ〜ン」に触発されて作った詩だとのことです。(ですから、「僕は〜」と「Dedicated〜」は兄弟曲としてのカップリングが可能です。)

 大御所1997年7月27日に結成。当時私は曲に合う詩をつけることに苦手意識を持っていました。「このままだとワウワウ言葉だけで終わってしまうな〜。」と危機意識を感じ、かねてから詩心があると目を付けていた吉田君に作詞委託を開始します。その第一弾が、今回remakeされた「雨遊び」です。更に「Challenger」「もうこれ以上」「こもれびタッチ 光のダンス」「色恋沙汰Satisfaction」と順調に進み、その5曲は全て私の学生時代の曲に彼の詩をのせた一群です。(「青木の曲に吉田の詩が絡む作詞作曲チーム」という表現はここから来ました。一方、「成功物語」「Dedicated to O」は吉田の詩に青木が曲を付ける形をとってます。)

 最初は遊び感覚で音楽を作っていた大御所ですが、様相が変わってきました。それは結成当時、「Yotsy、2年後の夏、ウチらはfirst stepを踏むよ、必ず。」という私の無責任な言葉が原因でしょう。2年後の夏、つまり1999年の8月が現実に迫ってきた訳です。

19990809書

※ 「Dedicated to O」とは「X'mas Judgement」の通称です。

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 ♪〜Album『Taste One』構想〜♪

☆〜Album『Taste One』構想〜☆

 「1というTasteを作品自体が持ち合わせていれば、2の要素が好きな売れ線嗜好な人も、3のアンダーグラウンド愛好家、ひねくれ屋の7の人も、1で割り切れ(最小公約数???)すべての人が受け入れてくれる。」――そんな構想が『VEKTOL SIX Radio Station』開局後に実感として残り、そのことについて吉田に話していたら、それが自然に大御所1st Full Albumのconceptとなりました。それが『Taste One』(1999夏完成予定)です。ここにしっかりとした楽曲を詰め込み、おふざけポップスは同時制作の1st Mini Album『おたのしみ』(1999夏完成予定)に入れようという考えがありました。そこまでが、学生時代に私が描いていた大御所像です。

 私はめでたく社会人になります。大御所の二人は何故か集中力がつきます。E-mailでいっぱい話し合います。電話で「このままじゃいかん。」などと言って「だって、俺達大御所だぜ。」と大口を叩きます。そこで出てきた案が前回送付しました『赤盤・青盤』です。(『赤恥・青恥』という実力に相応しいnamingでremakeしたいと考えているのですが、、、)この『赤青』はいわゆるおふざけポップス『おたのしみ』の前倒しです。ですが、全体を通して聴くと決して“おふざけ”のみで終わっていない所が厄介でした。つまり、次なる『Taste One』の芸風と被る部分が出てきた訳です。原因は青木Remix「亜熱帯」「To You」「I May Love You」と青木Original「クリームとシロップ」でしょう。この4点をGrade Upすれば、それこそ『Taste One』に入るべき楽曲だったのではないかと思うのです。(ちなみに、「クリームとシロップ」は私のsolo Album『繊細に含まれる予定でした。実際、私としては考えて、そして歩く」「何でもないよ。」「Good Morning Tea」を候補曲と考えていました。これらは全て会社から吉田君宛てに送ったE-mailの文章に曲をつけたとても大御所像を浮き彫りにするコンセプトを持ったものです。楽曲的には歌メロながら1番2番という構成を踏んでいない珍曲です。また、最後には必ず“チャーミーよりフルーティーへ”や“じゃ、また。”などで締められる誠にふざけた曲です。)

 さて、話を『Taste One』に戻します。私が会社を辞めた後に3月、吉田君の「PlayBack!」「Lockin’ My Baby」を、4月下旬「Let Me Go」「春風;葛藤」を耳にします。(この時点で私はまだのんびりとおふざけsolo作品群を作っていて、『Taste One』に手を付けていませんでした。)ここで、腕を組みました。とにかく「『赤青』の曲数増やした版」だけは作りたくはなかったですし、統一感のあるものが良いと判断し、決めました。作詞全て吉田です。“はっぴいえんどの松本隆”ならぬ“大御所の吉田孝臣”の世界観で統一し、各々7曲計14曲を7月31日〆切にしたのは4月下旬〜5月上旬にかけてのことでしたか、、、。そして、青木sideとしては、課題曲7曲と作詞吉田作曲青木の全Stock数とがちょうど同一であることが分かり、今までの大御所作品の整理整頓に乗り出す訳です。

 結果的に、作詞では吉田の世界、作曲段階においては、「吉田=現在の心境・わだかまり・欲求、青木=過去の楽曲を高めようと努力したもの、調整」になった感があります。そこをProduction段階でどういった形のものとなったかは、各曲解説で長く話しましょう。

19990809書
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 ♪Play Back!♪

01 「Play Back!」(music programmed by 吉田孝臣) SOUND 128K

私が思うにこの曲が一番の大御所らしい作りなのではないかと思います。とぼけているようでもあるし、切迫感も感じる。余裕もありながら、未熟でもある。一生懸命なのか、遊んでいるのか、、、私はこれをトランジスタ・ポップスと呼び、その極限近くまで表現されていると思うのですが、、、。吉田の音作りで見られるリズム隊のポコポンポコポンが切実に叩かれるほど、酔った中年サラリーマンが夜中街燈に照らされながら、真っ直ぐ歩こうとしてもヨタヨタしてしまう、それが可愛かったり、虚しかったり、ダサカッコ良かったり、、、。そんな頑張ってる姿を見てると応援したくなる心境に近い、愛着度No.1作品です。

Vocal=青木、Chorus=青木 & 吉田、Voices=青木、芹澤。ちなみにサビ転換部は女の子に「しっかり働きなさい、はい、いちにっさんし!」と調教される大御所達という映像表現です。頑張れ、大御所!

19990811書

☆Check Point☆
Liveでは大御所二人が交互に歌ってます。「Last:おしりを振って退場」が定着。(20020502)

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 ♪成功物語♪

02 「成功物語」(music programmed by 青木真人) SOUND 700K

まず、軽快でいて(____調)、かつ、いやらしいロックを目指しました。創っている最中に気持ち悪くなったりしたこともありますが、その甲斐あって良くまとまったと自負してます。特に、間奏の私が喘ぐシーンは暑いさなかベッドで何度も取り直したものです。クリネックス1箱とウェットティッシュ1箱使い切った記憶があります。録り終わった後は、シーツはグチャグチャで部屋は湿気が充満していました。また、Chorusフレーズにも凝ろうと思い、お蔭でMix Down時にはとても音量調整に苦労しました。歌詞にも見られるサイケな空気感が出ていればなおSEIKO−です。Vocals & Chorus=青木。

19990811書

☆Check Point☆
明るくさっぱりにこやかに。時には恍惚に浸ってもOkay!(20020502)

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♪南の島にて♪


大御所のバカンス
南の島へ行って


大御所ビキニ
写真撮影なんていいですね☆


俺達は 乳なし ブラなし 揉み甲斐なし
大御所 写真集 ‘99
“夏はやっぱり ビキニですかねぇ”


19980916
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 ♪色恋沙汰Satisfaction♪

03 「色恋沙汰Satisfaction」(music programmed by 青木真人) SOUND 436K

Vocal=平林、Chorus=青木。私が某会社に勤めていた頃、同じ部署にいた平林さんに頼んで歌って貰いました。ちょうど一年前、マネージャーの送別会で、課でカラオケに行った時、彼女の歌声を聴きました。この曲は彼女の声質に合うと自分勝手に推測し、その結果が今回お送りする音源です。一般的には、一番気に入ってくれる歌物だと思います。サウンドとしても打込みにおいては初めてイメージ通り創れた作品です。ただ、遠い所から何度も来て貰うことに多少気が引けてしまい、歌入れに要したTake数は3回のみで不十分な所が見受けられます。ちょっと残念ですが、新しい要素をアルバムに加えることが出来て嬉しく思います。有難うございました。(もう一つ歌入れをして貰った「花束くれない」の方が彼女の声質(特に、メロディーが抑揚を持つ時の声帯の摩擦する具合と、語尾におけるこぶしを下ろして歌を切る歌唱法)にピッタリでとても聴き甲斐があります。「声質」×「伝える力」の好例だと思いますよ。)

19990811書

☆Check Point☆
「え? これも大御所?」---あなたは未だ分かってませんね? 『大御所』ってホントは、、、(略)(20020502)

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 ♪愛人No.9♪

04 「愛人No.9」(music programmed by 吉田) SOUND 512K

Voices=吉田、アイジンナンバーナイン!=吉田&青木。クールな曲ととれなくもないのに大御所がやると笑ってしまいます。インパクトはありますが、音楽的には単調のような気がします。標題だけは__テレビ系列___(???)」でヒットしそうです。間奏のサウンドコラージュ:女性の喚声も__テレビから戴きました。有難うございます。(本当はバブル時期のディスコのお立ち台周辺の盛り上がる男女のウォウウォウウォウウォウといううねり声が欲しかったのですが、、、。もうそんな空騒ぎディスコは皆無ですし、Clubにしても私ごときが行けるはずもございません。)

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☆Check Point☆
吉田の天才ぶり炸裂。吉田宅で「愛人No.9!」と叫ぶ大御所二人。「いや、もっとだよ」「愛人No.9!!」「もっともっと!」「愛人No.9!!!」 テンションは高い方がいい。 来たれ愛人No.9! 待ってるよん☆ (20020502)

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 ♪Challenger♪

05 「Challenger」(music programmed by 青木真人) SOUND 612K

元々一年程前に作っておいた音源をシーケンサーでいじり、更にStringsを加えたもの。ダンディズムを表現したくDrumsを珍しく重くしました。メロディーラインは高校1年の冬休みに母親と祖父母の家へ行く前、車に乗り込む寸前に、「ちょっと待って。」と荷物を取ってくる振りして、ラジカセに口ずさんでおいた曲です、多分。当時良く聴いていたEagles『Long Run』の「Those Shoes」のベースラインを模倣したものだと記憶してます(Bassが“オエッオエッ”と泣いています!)。今回収録の中で一番単純なメロディー展開のような気もします。Vocals & Chorus=青木。


開拓精神
開拓!!精神


19990811書

☆Check Point☆
演歌という枠組みで歌うとイケテマス。そう、成り切っての熱唱がグーよ☆(20020502)

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 ♪Let Me Go!♪

06 「Let Me Go!」(music programmed by 吉田孝臣) SOUND 804K

吉田特有の狂気とメロディアスな部分が融合された珍しい楽曲。先程の「成功物語」で汗を出し尽くした直後、吉田の楽曲の歌入れをしにいざ前橋へ(1999/6/25)。電車で行ったのですが、埼玉県民の感が鈍っていたのか、高崎線と東北線を間違えて、小山まで行ってしまい、1時間に1、2本の両毛線でやっとのこさで辿り着きました。

(吉田の部屋で歌入れした曲:「Lockin' My Baby」(既に歌入れ済だった)/「愛人No.9」/「春風;葛藤」/「PlayBack!」/「こもれびタッチ 光のダンス」/「Somebody’s Blues」/「Let Me Go!」)

Voices=吉田、青木、Vocal & Chorus=青木。AメロVoicesが暴力的に、サビVocalが綺麗な形で狂気を表現できていればOkayでしょう。

19990811書

☆Check Point☆
この世界は吉田にしか表現できないでしょう。彼の心の中の凄まじい混沌ぶりが流れ、と同時に無機質、虚無感を感じずにはいられません。大作でしょう。(20020502)

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 ♪Lockin' My Baby!♪

07 「Lockin' My Baby」(music programmed by 吉田孝臣) SOUND 584K

吉田ファンなら喜ぶ、Vocals=吉田のひび割れた声。不幸系最右翼。僕には今、カメレオンが見えました??? ここで注目すべきはリズムの変化でしょう。タンゴで始まり、「あー、またおふざけかよ。」と思いきや、ロックへ。これを初めて聴いた時は、Pink Floydのアルバム『The Dark Side Of The Moon』に出てくる「Money」を思い浮かべました。また、「You Know, I Love You〜」のフレーズ箇所では、なだらかなドナウ河の流れを想起するストリングス。立派です。


呟く
幸せだなー
僕はホントに幸せだよ
君といる時が一番幸せなんだ


19990811書

☆Check Point☆
LiveではいつもOpening Actとして活用。「俺達は大御所だ」という誇り、二人が歩んで来た道のり、様々な思いを右腕に込めて、力強くLockin' My Baby!(20020502)

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