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はいから三寸気分 詠み人 青木真人 一九九八年 |
春風色町
春爛々で 君との爛漫
裾裏靡けよ 突風頂戴?
ゴロがいいのね? 膝枕
コロッとホッと 腕枕
春風吹く頃 夢枕
下町風情に 風車
色町娘に 恋スルナ!
酔ってしかれて でも可愛くて
添い寝欠かさず 口元溶かす
頬紅さして 僕の眼さされて
ときめきはまた 桃色の肌
ときめきはまた 桃色の肌
禁色の人
Classicalなイメージ
さくら散る風景
風、時代の流れ
至上主義の風格と
その滅亡
そこから生じる
無常観とはかなさと
うつくしきかな
禁色の人 金枝玉葉
琴の音を聞く
夢はゆめゆめ、覚めやらぬ。
古都の煙も、覚めやらぬ。
人はゆくゆく、恋をして。
秋野裾野の、初顔や。
今も昔の夢心地。
けれど、裸足は他所向き通い。
今日は、もうここにはいたくないから、、、。
あなたの傍を離れるのはつらいけど、、、。
今は、もうため息つくのはやだから、、、。
あなたと深い心地になりたいけれど、、、。
思い出は残したくはないけれど。
香りだけはあなたにあげる。
純情さも遠い昔の事だけど。
また会うときは、人知れぬ顔して笑って。
琴の音を鳴らしては、雨音。
金木犀の通り過ぎに、湯ざめ寝。
瑠璃木蓮の微風に似て、
ゆっくりとあなたの夢顔。
昔の夢心地。
そして、私は霧靄の中へ。
金色夢枕
酒に暮れたら 世は情け
るびを振ったら そこいらのお嬢さん
こっちを見て笑ってるよ
夢に行きつけ 余はすべて
投げ出し放題 そこいらのお嬢さん
あっち向いて ほい
そんじゃ ま〜た 来〜るよ〜
されば ま〜だだよ〜
ならば ま〜だ 振〜るよ〜
さらば うたた寝 金色夢枕
誘っておいて 其の方は
近う寄れ近う寄れ そこいらのお嬢さん
こっち見て 流し目
大和の問屋に足掛け十年
金ならあるぞ そこいらのお嬢さん
縫い目くずれて 腰くずれて
そんじゃ ま〜た 来〜るよ〜
されば ま〜だだよ〜
ならば ま〜だ 振〜るよ〜
さらば うたた寝 金色夢枕
あっち向いて ほいったら
あっち向いて ほい
汝うたた寝 寝返りをうつ
お入りよ
綺麗なお嬢さん小道を通るよ
洒落た簪 きらきら鳴らして
唇尖がらしてさ 紅桜添えた頬
雨が降ってきたよ お入りよこっちへ
髪が濡れてきたよ お入りよこっちへ
お入りよ
滑り落ちる衣擦れの香りを沸つ
緩やかな曲線 つるるん湯べし
ツーンと跳ねてみた 淡い桃色二つ
夜が近づいてきたね お入りよこっちへ
寒くなってきたね お入りよこっちへ
お入りよ お入りよ
艶やかな模様 お嬢さんお似合いさ
柔らかな心模様 僕との頃合いさ
枝垂れ柳
団扇に浴衣に玉子巻き
きつい帯に両腕回し
清い髪の香 微笑み添へて
夕暮れ時に二人は川辺で
夜空を見上げては 玉屋
抱き支えながら両心 鍵屋
「花火」してみようか? 僕達も、、、、、、
こうして二人は飛んだんだね、、、、、、
涼しい夏の光へ 吸い込まれるのは、、、、、、
二人の季節なのかもしれないね、、、、、、
枝垂れ柳に眼を開き
君の頬は七変化
夏の光は涼し
吸い込まるるは二人の季節
ろまんちずむ
眠いよ、眠いよ、あっちらけ。
とろとろ帰るよ、こっちらけ。
辺りは一面、真っ黒け。
君肌優しく真っ白け。
ゆめー ゆめー 湯女でも飲もうかー
さみー だれー 澄め娘の顔
今宵の上の空 誰がために君眠る
泳ぐは爪紡ぎ 黄昏に君思ふ
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