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  私的随喜    Private Column
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このPageでは、、、 いっぱい書いてしまうかもしれません。逆に書きたくない時もあるかもしれない。
文章読んで貰うよりも音源聴いてくれた方が嬉しいんですが、         
少しでも興味を持って下さればなぁ、と期待しつつコラム書く事にしました。  



4月16日掲載「序文」   4月17日掲載「自滅だけはしたくない。自爆したい。」   4月18日掲載「Something Important」   4月20日掲載「マスターベーション出身 青木真人」   4月22日掲載「カフェ コンパナ」   4月24日掲載「漠然と」   4月25日掲載「いい奴」   4月28日掲載「マジョリティーへの依存、撃退!」   4月29日掲載「Blue Red」


 ♪〜Column序文〜♪


 過去は振り返りたくない。前へ進みたい。そう思える若さってまだ自分にはあるだろうか? 答えは「ある」だ。そりゃ前進すんのは疲れるさ。でもここで立ち停まるってのもかなり度胸がいるな。幸い僕は意気地なしで度胸なしだ。だから若さに任せてまだ前進していきたい!

 さて、今世紀に入る直前、去年の暮れに僕は「はじける!」と宣言した。「テンション」---それが僕のキーワードで今に至る。どうかな。僕ははじけているだろうか? うじうじしてないよなぁ? なぁ? 青木。曲バーンと創って、ライブババァーンと演って、若い女の子のファンに囲まれて抱き合ってるか?! 答えは「No」だ。僕は今も冴えない風貌で、ライブもやってなくて、部屋で煮詰まっている。駄目な奴だな、ホントに。使い物にならんよ。

 「テンション」はあるよ。「前進」もしているように思う。で、まだ「はじけて」いないような気がする。性格的に無理なのかもしれない。オープンな性格じゃないんだ。出し惜しみっつうか慎重っつうか、、、嫌だな、こんな自分。ねぇ、聞いてる? 青木。

 こうなったら露出強(not露出狂)になるしかないか。持ってるものすべて出し切って自らの愚かさを笑っちゃえ。過去なんてどうせ大した道のり歩んで来た訳じゃないんだ。今までの助走はこれから飛ぶための行為。飛んで即落ちたらそりや自業自得。僕の努力不足だ。そんなみすぼらしい自分も笑っちゃえ。

 そんな気持ちで『私的随喜』書いていこうと思います。文章載せていきます。宜しく。

20010415 10:00pm
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 ♪自滅だけはしたくない。自爆したい。♪


 誰かが先頭きって進んでいかないと駄目なんだ。 壁にぶつかって壊れたっていい。とにかく進んでいかなければ! 自滅だけはしたくない。自爆したい。

 僕は憶病者である。ぶつかることを恐れている小心者である。会社を辞めてプー太郎になって2年。それでいてまだバランス感覚持ちつつの「世の中と適応していこう」だのとかっこつけて平凡ぶっている。平凡である事がかっこいい。普通である事がかっこいい。そんな風に思っている青木真人ってカッコ悪い。超カッコ悪いぜ!俺って。

 この2年間でしてきた事。それは部屋にこもっての楽曲制作。そこで得たものは何か。「創ることのぉ〜、苦しみとぉ〜、完成した時のぉ〜、何とも形容し難い達成感ん〜。喜びかなぁ〜。苦しい事って楽しいよねぇ〜。」 勝手に言ってろ!って思う。そんなの趣味で音楽やってる奴でも学べるよ(実際は嘘。趣味じゃ学べません!)。『感性』だとか『空気感』、そんな言葉が好きだった青木が行きついた方向性っていうのは、つまるところ『核心』。結局、自分自身でなきゃ駄目ってことになる。だからその際『完成度』だの『Concept』っていう恣意的に確信犯になろうとすること自体、青木の求めるものではない。これ結論。

 つまり、「いいかっこしてから表に出る」のではなく、「未熟であっても未完成であっても自分自身を表に出して恥かいて成長しろ!」って自分に言いたい訳である。結局『完成度』ってのは追い求めてもきりがないしね。『核心』さえ突き詰めていけば、掴んでいれば、必ずや報われるであろう。うむうむ。

 かといって「Identified Myself」「境地」といった楽曲をライブでやっても受けないだろうしなぁ。やっぱ、エンターテインメント性も考えなくちゃ、、、と冷静、慎重。いや、小心者。うん。まぁ、何でもいいからやってみなさい。最初からうまくいきっこありません。取り敢えず表に出て恥かいて、そっから考えっか。

  ×『自滅』とは、、、うじうじしてて表に出ないまま一生を終えること
            「〜しとけば良かったなぁ」と後悔の念を持ちつつ生きていくこと

  ○『自爆』とは、、、ぶつかって壊れる事を恐れずに勇気をもって前進していくこと

20010416 0:30am
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 ♪Something Important♪


 先程、とある友人と電話で話した。彼女とは留学中に知り合った仲で何の気なしに話すって程近しい関係じゃなかったけど、それでもどこかで繋がっているような気にさせてくれる不思議な子である。彼女の名前は○○。さっきも別に話すこともなかったんだけど、そういう時に限って何かを話したい青木がいることは確かで、その「何か」っていうSomethingは必ずしもNothingって訳じゃなくて、やはり結構気分の底に横たわっている大切な「何か」なのである。

 今更この歳になって、「彼女と話して△□を学んだ」とか、「彼女との自然なFeelingの先に見えるものは未来や過去といった時間軸ではなく、自ずと沸き上がるフレーズの流れ」云々かんぬんを述べようとは思わない。今僕がここで文を書こうと思ったきっかけは次の情景を思い出したからに他ならない。

  〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 
  19970205
  友情は続く
  私はあの蛍光灯の明るさを覚えている
  熱い中国茶の味を覚えている
  何を語ったのかも覚えている
  覚えている限り 友情は続く 死なない
  〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 

 あの時確か、僕と同じ寮の3階に住んでいる○○○の部屋で○○と僕との3人で明け方までだべっていたんだと思う。話し疲れて、二人の寝息が聞こえて来た頃に、暗がりでメモったものが上記の文である。はっきし言ってしまえば、あの時何を語ったのか忘れた(笑)。中国茶の味も忘れちゃったよ。。。

 何を語ったのか、、、果たして「語った」のかも定かではない今、例えそれが単なる「だべり」であったとしても、あの時の空気には「未来に対して生きていく若さ、自信、希望」が確かにあったように思う。僕はそれを映像として覚えているし、暗がりで○○○が私小説めいたもの見せてくれた事や、○○が頷くような何か別の事考えているような感じだったことも覚えている。僕の数少ない青春映像である。ブルーがかった暗がりの中で3人で話した。うん、覚えている。

 先週○○の部屋でまた3人で話した。音楽や映画の話、恋愛話、思い出話、夢、現実。3人で話したのは久しぶりだ。懐かしいような変わってないような、でも状況は大分あの頃とは違う。

 今の僕達にとって「現実」という文字は随分と重くなって来た。あの頃も恋愛や留学生活そのものに沢山ため息ついていたはずなんだけど。。。でも、現時点で、本当の「現実」っていうのは『今』のような気がするんだ。この25、6の時期。これからもっと苦労していくんだってことを覚悟していく時期。そんな気がするんだ。そして、これからどんどん現実の重さを実感しつつ、かすかな希望を実現しようと努力してくんだ、きっと。僕はまだ頑張るよ、うん。

 4年前も、それはそれで悩んでいたんだと思う。そして誰かと話す事によって未来への道筋を導き出そうとしていたに違いない。語り合う中で「よぉ〜し、やるぞぉ〜!」って青春したに違いない。今夜の電話もきっとそれに近いものがあったんだと思う。何を話した訳でもないんだけど、心の整理がつくってことは多々ある。---「よぉ〜し、やるぞぉ〜。明日は「びいどろ」「Summer Day」のBackingをパソコンに取り込んでハチャメチャクリスマスだぁ!」 うん。心の整理できた。

 まぁ、また気分が停滞したら迷惑かけるかもしれないけど、内心迷惑かもしんないけど、それでも話付き合ってくれないかなぁ。何を語ったのか忘れちゃうかも知んないけどさぁ。中国茶の味も忘れちゃう青木だけどさぁ。それでも、少なくともまだ友達関係は続いてるんだからさぁ。

 そう。友情続け!って思うのでした。続け友情! 続け友情! 死ぬな!

20010417 1:05am
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 ♪マスターベーション出身 青木真人♪


 僕はどちらかと言うとマスターベーション派だったように思う。世の中にはレイプ派、セックス派、そしてマスターベーション派と3つの主流な性欲図があり、僕はその中のマス派に属していた。ただそれだけのことだ。でも結局はセックス派に属さない事には話にならん訳である。真っ当に生きてゆけない訳である。

 「創る事が楽しい。それさえやっていられれば人生最高!」---そんなことはない! 「俺の曲聴けよ! 聴けよ!」っていう強引なレイプ派よりはましだが、それでも独りよがりなことには変わりない。生み出されて生み出されてそのまま放置されて死んでゆく曲達は、まるでティッシュペーパーにくるまれた精子そのものである。やはり精子は泳ぎたいのである。あったかい泉をどんぶらこどんぶらこと(そんな呑気じゃないか。泉においても競争社会、かぁ〜。)

 僕は確か、『新入社員の呟き 下半期 実録』で以下のような事を言っていた。

    〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜
      19990125 大海にて船を漕ぐ

      僕は、幸せだろうが、不幸せだろうが、いい曲書くよ。
      そして、こよなく素晴らしい表現をするよ。
      レ○プだろうが、セ○クスだろうが、マスターベーシ○ンだろうが、
      そんな楽曲のカテゴリーにこだわりなく、いい曲を書くよ。
    〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜

 あの時、頭の中ではマスターベーション(以下、マスタベ)にこだわらない!ぞ、と誓ったんだ。文章からはそんな当時の強い意思が汲み取れる。しかし結局は無意識にマスタベな作品を創って来た青木がいないか? 多くの人からの共感を得られるような作品を果たして創って来ただろうか? 『おしっこのわな』とか『下半期』とかセックス作品と胸はって言い切れるか?

 創作を続ければ続ける程、僕はセックスを求めるようになった。っていうかマスタベに飽きた。レイプみたいに傲慢な作品は嫌いだし、かといって人に聴いて欲しい。だから必然的にセックス作品を創ろうと素直に思えるようになってきたのではないかな。

 そう思い立ってもマスタベ歴が長いから、なかなかセックスっぽくならなかったりと苦労も耐えないが、それでも最近ようやく、「こんな僕でもセックス派」と言えるくらい成長したように思うンだけど。まぁ、みんなが共感してくれるような楽曲かどうかは、まだ分らないけど。でも多分、「年の瀬」とか「白熱灯と君」とかをセックスっていう位置付けにしても間違ってはいない気がする。いつかライブで歌う日が来るかな。乞う御期待!!

20010418 0:25am
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 ♪カフェ コンパナ♪


 僕は何事にも結びつかない若さを あの灯りに求めている
 なだめるように流れる音楽は 今 この世に存在しているんだと思わせてくれる
 僕は死なない 自ら命を絶つ事はないだろう これはとても重要なことだ
 たとえ論じることが馬鹿げたことであろうとも
 僕は死なない そう書き残しておきたい

 カフェコンパナ 甘さが先にきて 香りが膨らみ 苦みが最後に残る
 それは人生そのものだ
 それらすべてが人間として味わいたい一つ一つの要素のように思える
   甘さ 香り そして苦み
   甘さだけで生きる若さ
   香りを楽しむことのできる年代
   そして苦さの中にすべての甘い思い出と経験を加味することのできる渋味

 僕はこれから どう生きていくんだろう
 今 僕は甘さだけを味わっていた時代から香りを楽しむ年頃になりつつある

 僕はこう思う 歩き続けた後には必ず暖かい灯りが僕を迎え入れてくれる
 やることやっていれば必ず報われる時が来る そういうことだ
 ただ結果を期待しそれに甘んじてはいけない
 希望を持つっていうのは闇の中に光を求めることで
 単なる夢物語であってはならないんだ
   闇は必ず存在するし 光だって必ず存在する
   闇に包まれたままでいいのだったら そこにいればいい
   光を求めたかったら 求めればいい
   だから僕は希望を持って光を求めるよ

 今 僕はこの情熱を形あるものに結び付けようとしている
 それは 僕にとって光となり得るかは分からない
 でも そうすることで何か 今の生活を満たすことが出来る気がする
 それが僕であり 僕の生き方

20000416 4:00am at KOME de COME(恵比寿)
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 ♪漠然と♪


送信日時 : 2000年 4月 25日 火曜日 1:56 PM
件名 : 漠然と

 今僕は漠然とした気分の真只中にいる。形ってものがないんだから。イメージなんて移ろい易いものだし、誰の目にも見えないもの。「形を示してみてよ。」なんて言われるのが一番辛い。「これがあなたの持ってる世界?  ふーん」ーーーそう言われてしまうんだろうな。今だったら、今の状態だったら、きっと。
 結局、地道にイメージの断片を集めていくことしかできない。でもそれしか方法がないし、思い付かない。少しでも前進していればそれでいいとも思うし。それで遅いとか、時代にあわないとか、タイミングが悪いなんて、考えない。結局自分にとっての満足っていうのは、自分で決めるものだし、他人から満足の度合いを決められるっていうもんじゃない。
 今、やろうとしていることーーー1年後だろうか、2年後だろうか、、、自分の目指す方向へ進むしかないな。そして、振り返る。そんな時はまた、新たな方向性が出てきているんだろうし、その時はまた同じような漠然とした気持ちを抱えているだろう。1年前もそうだったし、今もそうだし、これからもそうだろう。そうやって、意識だけ未来へ向けて、行動が今ある。そういった日々を送っていくのも悪くない。今はそんなことを考えている。

4/24 11:10PM 青木真人

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 一年前はこんなこと言っていた。そして今の僕がいる訳だ。今の僕には「漠然と」した思いはない。去年よりも自分の進むべき道が明確になってきたからだ。自分に出来る事出来ない事、今やるべきこととそうでない事、、、どの楽曲で勝負するかって事。。。そんな自分の道筋が浮き彫りにされてくると、多くの焦りと不安が残る。苦しさの重みも増して来た。そんなこと言うとかっこ悪いんだけど、正直に書かせてよ。
 「1年後だろうか、2年後だろうか、、、自分の目指す方向へ進むしかないな。」---ほんとにその通りだと思う。自らの等身大っていうのは才能、情熱、努力の最大値(Maximum)以上ではじけて、初めて『等身大』って言えるんだなって思う。今、そんな爆発しそうなマシンガン焦燥を抱えつつ、やはり、求める方向性を強く突っ走っていく。僕はまだそんな気持ちでいっぱいなんだ。

20010424 0:15am
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 ♪いい奴♪


送信日時 : 2000年 5月 22日 月曜日 7:33 PM
件名 : いい奴

 僕には足立という友人がいる。彼とはもうかれこれ10年以上の付き合いになるだろうか。独自の生き方をしている類い稀な人物だ。彼と話すとどうしても話が濃くなる。それでいて話した後の満足感は大きい。いや、下らなくても楽しい。っていうのはいいことだ。僕は今の今こう呟いてみる。「足立っていい奴だよ。ホントに。」 いい奴に対していい奴って言える程いい奴なのだ。決していい人ではない。いい人止まりではないのだ。
 彼と一度ビートルズのコピーバンドを作ろうと思い立った時があった。結局、1、2回集まっただけで自然消滅してしまった。もし、続けていたらどんなだっただろう。僕は19歳のあの頃はまだ時間に対して焦りなんてものはこれっぽっちも感じたことはなかったし、無限に広がってゆく未来だと感じていたんだ。だから、「いつか」頑張ろうと思っていたけど、それがあの当時「今」だとは思っていなかった。「いつか」はいずれやってくる。そう思っていた。。。そしてその「いつか」は本当にやってきてしまった訳だが、、、。
 彼はプロのドラマーになろうとしていた。「無理だよ」と思うと同時に「頑張ってほしい」と思った。多分、今現在僕の周りの多くの人達は僕に対してそう思っているに違いない。「無理だよ。でも、頑張んなよ。」 彼は結果として現在は他の仕事に従事している。プロのドラマーになることを諦めた訳だ。それは僕青木が音楽で飯を食うのを諦めることを意味する。
 彼がドラマーを目指していた頃、僕は何をやっていたんだろう。彼のために何か少しでも音楽的に助けられなかったか! それはナンセンスな自問である。人生っていうのは千差万別だ。その人その人によって違う波が押し寄せているんだ。大きな波、小さな波。僕がアメリカ留学という小さな波を得た後、彼は入院そしてドラマー断念という大きな波を受け入れた。そして自衛隊へ。僕はその後就職活動、旅、入社という小さな波を着実にこなし、退社という大きな波を自分で作った。波。今度来るとしたらどんな波が来るんだろう。彼はどんな波を起こすんだろう。僕はどんな波を経験するんだろう。それもナンセンスな考えだ。波っていうのは僕らが心の奥で密かに持っているとっても強力な意識から起こる。だから、彼も僕ももう次の波が来てもいいように実は準備してるんだ。体が準備している。心が準備している。
 当分、彼は自衛隊に所属することだろう。僕は無職を続けることだろう。今はそういう時期なんだと思う。高一の時、大宮の予備校の教室、後ろの席で交わした会話。「あの子カワイイ。」「やっぱりビートルズだよ。」「ワムはメロディーがいいよね。」「全然わかんねーよ。」 そんな時となんら変わってない僕ら。だけど、着実に環境は変化している。着実に僕らは生きている。まだ、死んでいない。そして、僕は彼のことを「いい奴」と呼ぶ。
 僕の人生で音楽っていうのは何かは答えは出せない。でも、一生音楽を続けていくだろう。それが嫌になったとしても音楽を念頭に置ながら生きていくに違いない。彼も相変わらず音楽が好きだろう。たまに会うと「やっぱビートルズは最高だよ。」「青木は昔っから変わってねえーよな。それはそれで凄いと思うよ。」「あー、可愛いネエちゃんいねーかなー。」「おっ、すげえ!」「えっ? 何?」「いや、何でもない。」 そんな関係はいつまでたっても変わらないんだろうな。そして、その時も僕は足立をこう評すだろう。「ったく、足立っていい奴だぜ。」

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 ♪マジョリティーへの依存、撃退!♪


 皆さん。Mr.平凡って知ってますか? ブツとか。チャーミー大御所の僕の別名だし、それが女性化するとカルミエになったりするんです。なんせCharmieですから。「あたしのことカルミエと呼んで! ね。いいでしょ?」

 「僕の中の女」、、、こう書くと「おいおい、あいつどうかしちゃってるぜ」って思うんだろうな。でも、僕の中の常識では、僕の中に女性が棲んでいたり、A君は実はゲイだったり、バイセクシャルだったり、そんなことはどうだっていいことなのです。嘆かわしいことに、そういうことを例外として捉える人は多いんだろうな。不倫とか離婚とか半身不髄とか脱サラとか性転換とか売春とかね。でもね、持論なんだけどそもそも例外性っていうのは普遍化されていくんですよ。簡単にいえば馴れ。大袈裟にいえば社会が寛容になっていくってこと。不倫や離婚なんてもう当たり前って考える人も多いんだからさ。それもどうかしてると思うんですけどね。
 「戦争賛成」って大声で張り上げていた人に限って戦争が終わった途端に、「戦争反対!」なんて恥ずかし気もなく言うんだから。その逆もしかり。
 道徳の時間でさあ。先生が「タバコは体に毒です。みなさん吸っちゃいけませんよー。吸いませんねー。」 教室中「ハ〜イ!」 アイツラはみんな嘘つきだ!! まあ、小学生にそんな未来予測なんてできっこないか。でも短絡的に「タバコは悪いもの、だから吸わない」って脳みそを整理して「ハーイ!」って大きく手を上げた少年少女達。そういうのに限って何十年かぶりの同窓会で酒の席でプカプカことわりもなく吸い始めるのかと思うと、、、そこで「君は嘘付きだ!」なんて言ったら頭可笑しいんじゃないかって思われるし、かといってねえ。なんか嫌なんですよね。

 昨日久しぶりに読んだ村上春樹さんの「村上朝日堂 はいほー!」の中でいいことが書いてありました。「(前略)、、、だから僕は原則的に妙なことで喜んだり感激する人をあまり信用しない。、、、(略)、、、世の中でいちばん危険なのはこういうタイプの人である。、、、(後略)」 (これだけじゃ話の共通点は見えて来ないんだけど、、、読んで貰った方が早いです。)

 僕にとってはさあ。なんの考えもなしに「タバコ吸わない」って手を上げた小学生や「戦え!日本」って言ってる戦前の横暴なオヤジっていうのは、、、そういう人達に対して「あんたら本心でそう思ってるの」って問い正したいんです。それって、「ニッポン、チャチャチャ」って無意味に応援しているバレーボールの観客に似てて。なんだかマジョリティーって恐いなって思うんですよね。
 ちなみに僕が高校2年生の頃、文系の数学のクラスで「誰か私立にいく奴いるかあー?」って教師が聞く。僕独りが手を上げる。皆が冷たい目(ある者は驚きの目)で僕を見る。教師までもが「あはは、じゃあお前は早稲田か?」と嘲るように吐き捨てるように言うんだよね。その後の休み時間はクラスで僕の話が囁かれる。「青木、私立だってよ。」 何が悪いんだって言いたくなる。私立で悪いか?早稲田で悪いか?って結果は学習院だけどさ。君らだって結局私立じゃないか。東大東大って騒いでいたくせに結局私立行ってんじゃん。(熱くなるなよ。)

 さて、話を戻して、、、。「僕の中の女性」ってこと。ちなみに僕はねえ。ゲイでもホモでもバイセクシャルでもないんです。ただ、それが悪いっていう頭の固い人に限って僕が「僕の中の女性」なんて書くと「アイツはバイだぜ」なんてね。言うんですよね。想像力の乏しい人間と経験の浅い人程誤解の溝を大きくして騒ぎ立てる

 高校1年生の生物の時間。立派な先生がいました。みんなにはけむたがられてたけど(まあ、教師とか親ってそういうもんですよね。あ〜)。その先生の遺伝子の講議。「ヒトは男女共に心も体も男の要素も持ち女の要素も持つ。」 教室ザワザワ。「男と女の要素が9:1だと暴力的だ。8:2や7:3、これが一般的に標準の男だ。5:5になると中性となる。」 ここで一同笑う。
 「僕は6:4だな。」 その時僕は思ったのです。6:4がクールだと。教室ではみんな短絡的に(それは単にマジョリティーへの依存と呼ぶ)「俺は8:2だぜ!」とか「俺は7:3だよ」なんて言っている。まあいいけどさ。
 今に至っては7:3と6:4の間を行き来してる僕だけど、「6:4がクール」という認識は変わってない。「若いうちはヒトは中性的なものを求めるんだよね。歳を重ねていくうちに男はダンディズムへと向かう。」なんていうミックジャガーの言葉はとても僕を勇気づけた言葉の一つ。

 さて「僕の中の女」はどこへ行ってしまったのでしょう。まあ、こう考えるとね。「僕の中」っていう分母10の中に分子4だけ「女」の要素があるっていうことになるんだよね。つまり「俺には女の要素なんてない」なんて言ってる人は可笑しくて、その人は10:0とか9:1の人のことを指す訳で、こういう人は生物の先生の解釈を借りれば、危ない人、暴力的な人、愛のないセックス、絶対君主、自分の利益しか考えない人、、、、、、なのであります。要注意。

 ちなみに大御所I May Love Youにおけるジャケット。あそこで僕は6:4のカルミエを演じている訳です。最初撮ったネガでは7:3だったんだけど、徐々に女性の要素を増やすことに恥じらいはなくなり、「6:4」=「カルミエ」になれた時点で自分なりのオーケーテイクが撮れたということになる。ちなみに禿げ鬘を冠った相棒にはフルーティーと命名しました。(最初は僕の「サワヤカ」をあげて「Sawayaka」だったんだけどね。チャーミー&フルーティーの方が語呂がいいし。)

 僕は男です。女の子しか抱けません。でも、思考においては6:4なので、時々カルミエになっちゃうんです。これが結論かな。ではまた。

20000612 3:00pm
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 ♪Blue Red♪


 僕は自分が嫌な奴だってこと知っている
  僕は自分が冷たい奴だってこと知っている
   でも僕には余裕がないし、もっと前進していきたい

「世界は皆 仲良し」だったらどんなにいいかって思う
  手を取り合って肩たたき合って励まし合って、ってそんなのいいなって思う
   でも僕には、それだけじゃ満足できないんだ 前進していきたい

 僕の求めるもの そんなもの分かんないよ
 僕はさぁ、何だか自分が壊れてきているって自覚しているんだ
 でも壊れても壊れても何だか前へ進みたいって思うんだ
 間違ってないよね? いや、間違っててもいいよね?

   どんなに頑張ったって掴み切れない夢を掴みたい!
   飛んで落ちて壊れてもいいから掴みたい!
   周りの皆が赤い血を被ることになったとしても、、、掴みたい!

  ねぇ、晴れた空にさぁ、赤い斑点が沢山並ぶのって、
     青色を赤い血で覆う姿って、
     綺麗だと思わない? ねぇ、、、、、、

 僕は間違ってるかな  間違ってたっていいよね?

20010428 10:50pm 地下鉄日比谷線にて
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